三月による 感想、ネタバレ日記

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グラスホッパー(映画) 感想・ネタバレ

 グラスホッパー(映画)

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愛する人との平穏な日常、突然世界が一変する。愛する人を殺された。彼は復讐の為、平凡な自分とは合間見えない世界へ足を踏み入れて行く・・・

不思議な魅力で読み手を魅了し、作品が次々と映像化されている、

伊坂幸太郎先生の「グラスホッパー」を映像化した作品。

 【点数-10点満点】

◆総合:7.5点

・映像:5点、演出・効果:6点、脚本:7点、構成:6点、キャスト9点

 【感想】

原作と漫画は未読。

 原作と漫画未読の為、原作との比較しての感想ではなく、映画単体を見ての感想。

悪くはない、面白い、でも少し物足りないな。そんな印象です。

本当に面白いし酷いところもなかったのですが、盛り上がるべき場面で盛り上がりきれない。それと鯨と蝉のラストは別として、鈴木のラストは感動させる場面なんだと思いますが、演出があっさりしている為、感動をあまり感じることはできませんでした。

鯨と蝉のラストは凄い好きな終わり方ですが、モヤモヤする方も多いとは思います。

 大好きな邦画の脳男で監督をされた瀧本智行さんによる作品、ということで過度の期待をしすぎてしまいました。同じ監督なら脳男の方が面白かったです。

 

【キャラ&キャスト】

◆鈴木 :生田斗真

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主人公:元数学教員。特殊な能力があるわけでもなく普通の人。

婚約者の百合子 :波瑠が陰謀に巻き込まれ死亡してしまった事をきっかけに、

百合子の死を追うため、自らの日常を捨て、裏の世界へ潜入し、復讐をしようといている。

 

◆鯨 :浅野忠信

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殺し屋:裏家業を営む一人。

物理的な手段を使わず、相手の心を揺さぶり(操り)相手を自ら自殺に追い込むという特殊な殺害方法を持つ。

感情的では無いが、優しいわけでもなく。ただ仕事として人を殺す人物。

過去に自らの父親を殺した事から、現実と幻覚の狭間がわからなくなるときがある。

 

◆蝉 :山田涼介

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殺し屋:裏家業を仲介屋と共にを営む青年。

ナイフと格闘術で相手を圧倒する才を持つ。口が悪く消して人に心を許さないそぶりを見せるが、共に裏家業を営んでいる仲介屋:岩西は相棒のような存在と感じ始めている。

方耳に酷い耳鳴りを持ち、岩西と、シジミの吐く泡を聞き眺めているときは耳鳴りが治まる。

 

◆百合子 :波瑠

鈴木の婚約者。裏の世界で名の通った寺原の起こしたテロ事件により、死亡してしまう。

 

◆岩西 :村上淳

蝉と共に家業を営む、仲介屋。仲介屋の為、戦闘に参加する事はない。自分より年下ながら危ない世界に身を置く、蝉を気に掛けている。

 

◆槿 :吉岡秀隆

殺し屋:裏家業を営む一人。

押し屋という裏名を持つ。殺害したい人物に、そっと近づき押すことにより交通事故に見せかけ他人を殺す。深い印象を与えない風貌の人物。

 

◆寺原・比与子・寺原Jr

裏の世界の悪い人々。

 

【ネタバレ】ーパンフを参照しつつ、当時の記憶を思い出しながら記載の為間違ってたらすみません。+時系列失念。

 

 1.愛する婚約者が殺された。

百合子はハロウィンで賑わう街を歩いていた、迷子の男の子を発見し保護していると、フロイライン(裏社会の会社)の陰謀によりテロが起こされてしまう。

テロに巻き込まれ、百合子は亡くなってしまった。

鈴木は悲しみに暮れつつも、百合子の亡くなった現場に行くと、「本当の犯人は別にいる。フロイラインの寺原親子を調べろ。」と記載された紙が鈴木の足元へ落ちてくる、鈴木は、彼女の死の真相を追い求める事を決意する。

 

 2.鯨、蝉

鯨は依頼により、対象を自殺に追いやっていた。自らの目と言葉を使い・・・

だが、仕事の最中に幻覚が現れ、対象を自殺に追いやる事に失敗してしまう。

鯨は自ら手をくだし、相手を殺害する。

今まで殺した相手の幻覚が見える、鯨の精神は限界に近いのかもしれない。

 

蝉はある場所にいた、麻薬組織のアジト。今回の依頼は麻薬組織の殲滅。

雨合羽を羽織る蝉。蝉は命乞いする部員までも殺し血しぶきを浴びる。

問題なく仕事をこなす蝉にとって唯の仕事、むなしい気持ちを、しじみの吐く泡で自らを慰めていた。

 

  3.寺原Jrが殺された

婚約者百合子の死に関係してる、フロイラインに潜入した鈴木だった。教員時代に自称教えていたと言う女の子が鈴木に話しかける。彼女は、潜入先の上司に当たる比与子により人質にされてしまう。

別日、フロイライン社長のバカ息子寺原Jrが押し屋により殺害された。鈴木は比与子に、押し屋を探し出す事を命令される。

 

 4-A.押し屋追跡依頼を受ける、蝉と鯨

寺原Jrを殺した押し屋の追跡依頼が、蝉と鯨のそれぞれにも入る。

 

  4-B.押し屋を追跡する、鈴木

鈴木は押し屋を発見するも、押し屋には妻と子供がいた。

一般の人となんら変わらない日常を送る押し屋に、鈴木は戸惑い比与子に居場所を報告出来ないでいた。

比与子はフロイラインのテロにより、鈴木の恋人が亡くなった事を嗅ぎつけていた。比与子に場所を突き止められ、命からがら逃げ切る事ができた鈴木だが・・・

 

 5.蝉への新たな依頼

蝉へ新たな依頼が入る、鯨を殺す事。

 

 6.鯨襲撃

鯨は自らの殺害計画を察知した。周りを自らを殺害しようとしている者と、寺原を殺害し全てに決着をつける為、行動に移す。

鯨は周囲をかぎまわっていた、蝉の相棒:岩西の住処を突きとめ襲撃する。

 

 7.岩西と蝉

岩西は鯨の能力により、一時自殺に追い込まれるが、前日喧嘩別れした蝉より着信が入り我にかえる。

相棒からの電話、最後の願いだと岩西は鯨に電話に出る。

蝉は会話の雰囲気から、岩西の近くに鯨がいる事を察知する。

・・・・蝉はもまた心を病んでいた、しじみの泡を見ている時と、岩西とくだらない会話をしている時だけは左耳の耳鳴りを忘れられる。

そう言う蝉に岩西は「もうお前とは、話せないといい電話をきります」。

 

  8.岩西

岩西は自らビルの窓辺に立つと、

「お前に操られて死ぬのではない、飛ぶんだ。死ぬのはついでだ。」と言い

ビルから飛び降りるのでした。

鯨は現場を後にし、寺原の元へ向かう。

 

 9.蝉

蝉は鯨に復讐をする事を決意します。岩西の最後に残した言葉

「迷子の黒猫には発信機をつけてある」

岩西は死ぬ間際に蝉へ鯨追跡のヒントを残していた。

蝉は鯨を追います。

 

 10.鈴木と押し屋家族

鈴木は押し屋の家の前に佇んでいると、押し屋の妻と子に話しかけられ接点をもってしまう。

帰宅した押し屋に会い、彼は

グラスホッパー:バッタ・・・

バッタは群れをなし、凶暴化する。

人もまた群れをなし、凶暴化する。と

押し屋家に招き入れられ、優しい家庭に触れることとなる。

そして思い出す、百合子が料理を大切にタッパにいれ保存し、タイムカプセルと言った事。百合子の優しさを・・・、喚起余り鈴木は泣き出してしまう。

 

 11.比与子からの脅迫

鈴木は電話に、比与子からの電話が入る。鈴木は逃げずに電話にでる。

鈴木は人質にしている、元教え子の開放を条件に比与子の元に行く事を伝える。

 

 12.鈴木の勇気

鈴木は押し屋を雇った疑惑をかけられ、比与子より酷い暴力を受けてしまいます。

鈴木はボロボロになりながらも、押し屋の事もシラをきり、元教え子の解放を比与子に訴えるのでした。

寺原会長は寺原Jrの弔いの為、鈴木に自ら手を下すため、鈴木の元へ向かいます。

 

 13.彼女を笑うな

寺原会長は鈴木に更なる苦痛を加えるべく、百合子が亡くなった映像を鈴木にみせます。

そこには、男の子を庇い亡くなる百合子の姿が・・・

映像を見た寺原会長は「ガキなど放っておけば助かったのに」とあざ笑います。

鈴木は言います「彼女を笑うな!!」と。

 

 14.鯨の襲撃2

鈴木が寺原会長に殺されようとしている、

まさにその時、鯨が会長を殺すため襲撃してきました。

 

 15.元教え子

比与子と会長含む3人はエレベーターで逃げますが、

鈴木の元教え子と名乗っていた女に殺されます。

 

 16.鯨と蝉戦闘

鯨は会長が殺され立ち尽くしていると、背後より蝉が鯨に攻撃を仕掛けました。

鯨は幻覚に悩まされ、蝉は大きな耳鳴りに悩まされながら死闘を繰り返します。

鯨は蝉に自殺衝動をしかけます、自殺衝動に駆り立てられた蝉でしたが、

岩西の幻覚が現れ、蝉は岩西との何気ない会話により正気を取り戻します。

なおかつ、酷い耳鳴りを止めるため、自らの左耳をそぎ落とし、鯨のに目潰しをしました。

 

 17.鯨と蝉会話

蝉は自殺衝動の術を使わず、鯨はナイフを捨て、拳での戦いを続けながら、互いに会話をしていきます。

鯨は、消したい幻覚、殺したたくて殺した父親の事。

蝉は、亡くなった友:岩西のこと。

鯨は蝉に言います。岩西ならすぐそこにいると。

蝉は鯨に言います。頭おかしいんじゃないの?と。

会話を繰り広げながら揉み合い、鯨と蝉は二人でビルから落下してしまうのでした。

 

 18.元教え子じゃない子と鈴木

会長達を殺した比与子は、倒れて気絶いる鈴木の元に近寄り

(ボロボロになりながらも、あの子を開放しろ)「ぐっと、きたよ」と言い自らの擬装用カツラを鈴木に被せるのでした。

元教え子じゃない子はどこかに電話しミッションが完了した事を報告し、場を後にします。

 

 19.目を覚ました鈴木が見たものは

目を覚ますと自らの頭に、元教え子と名乗っていた子のカツラが被せられていました。

ところ所に倒れている死体、エレベーターで死亡している会長と比与子の死体。

あっけにとられながら、ぺっぴり腰の状態で外に出ると、

見た事も無い二人の死体が入り口に倒れていました。

それを見て、バタバタしながら鈴木は去っていくのでした。

鈴木と蝉と鯨には一切接点が無いまま。

 

 20.死んだ鯨と蝉

鯨と蝉は、現状がわからないでいました。

亡霊となり、目の前の自らの死体を眺めていると。

へっぴり腰の鈴木が現れ、バタバタと去って行きました。

それと見て蝉は「なんだ?あれ?」と言います。

続けて蝉は鯨に向かい言います、俺の家に来いよ。シジミの泡を見せてやるからっと。

鯨と蝉はキャンピングカーに乗り走り出すのでした。

(敵同士だったが、共に痛みを抱え、戦闘中に話し、繋がりのようなものが出来たようでした。)

 

 21.押し屋家

鈴木は押し屋家に行くと、

「入居者募集」の張り紙がしてあり、家はもぬけの殻でした。

雲を掴むような出来事の連続に、鈴木は呆然とするしかありませんでした。

 

 22.1年後

鈴木は遊園地のピエロとして暮らしていました。

そこへ、押し屋の妻と子が現れます。

3人で観覧者に乗り、押し屋の妻は事の背景を鈴木に教えていきます。

押し屋と押し屋の妻と子は家族ではありませんでした。数日間だけ目的を果たすための家族でした。

寺原親子のテロにより殺された家族を救済すべく構成されたグループに、

押し屋の妻、元教え子じゃない子・・・と沢山の人々がかかわり、

鈴木を囮にして、寺原会長を厳重なセキュリティーから誘い出したと。

 

百合子が亡くなった現場で拾った、寺原親子を追えの紙から全て計画通りに事態が進んでいた事を。

 

そして、押し屋の子供は言います。

「お姉さんの事はごめんなさい」と。この子は百合子が命を賭してテロより助けた子供でした。

鈴木は男の子を抱きしめ、

「百合子さんからの、タイムカプセルだ。」と言い涙を流します。

 

押し屋の妻だった女性は、「あなたに復讐は似合わない、虫も殺せそうに無いから・・・」と言い男の子と共に鈴木のもとを去ります。

 

帰宅した鈴木は、無くなる前に百合子が大切そうにタッパにいれ保存してくれた料理を解凍し口にしました。

 

そして、バッタが去っていくシーン

END

 

 

ネタバレ書いていてわかったのですが、意外と省くところが無い。ちゃんとストーリーが詰められている脚本なんだなと改めて実感しました。

ミステリーでも、アクションでもなくとても不思議な感覚にさせてくれる、映画。

皆さんもし良ければ、映像で見て見てください。

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 もし映像でみるのが苦であれば、漫画も出ているようなのでそちらも

 

 

  

 

 また原作は小説なので、小説が価格的には一番安上がりで、なおかつ映画より面白いらしい??!ですよ(実は三月も購入はしているのですが、積みあがったまま読んでません・・・)

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また、長くなっちゃいました、ここまで読んでいただいてありがとうございます。

誤字等は後日修正します。

ではこの辺りで。

 

↓感情的な感想 

 

【私情を交えた感想】

蝉:山田君ヤバイ!大好きすぎる。

原作好きが、蝉役が山田君ということにどう思ったかは不明ですが、

映画を見た感想から言うと、暗殺教室の渚より、蝉の方が似合っている!そう思いました。

鯨:・・・しぶぃいー。いぶし銀。幻覚に苦悩する場面とか、男らしくてたまらない。黒い皮コートが似合いすぎる。良いヒゲ!

鈴木:たぶん、生田君が鈴木って原作のキャラ設定だと似合わないのかもしれませんが、メガネ生田君たまらん!それにイケメン度が控えめで素敵でした。

比与子:菜々緒様たまりませんね・・・汚い言葉を違和感無く言い、悪い役でもやってのける役者魂。凄い好きです。

押し屋:吉岡秀隆さんの怪しさ、とても押し屋でした。怪しさしか無い!

岩西 :村上淳さん、とても、スペースダンディ思い出しました。